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執筆者の写真Lemongrass KIYO

今、私達に求められていることを考える

こんにちは。 上級心理カウンセラー、

マインドフルネススペシャリスト、 マインドフルネスカウンセラーのKIYOです。


昨今の情勢は、人間に与えられた脅威であり、 ある意味、私は自然災害の一種であるとも思います。

というのは、分からないことが多く、 人間がコントロール出来ないことが多いからです。


そういう時に、 どういう行動をとったらよいか、 ということを冷静に考えることが、 求められているように思います。


デマに流されないのもそうですが、 トイレットペーパーの買い占め、などは とても自己中心的な行動に見えます。


確かに、緊急な事態や危険な状態になった時に、 自分の身を守る事 家族を守る事は 人間の本能ですが、 トイレットペーパーの買い占めが、 本能的行動といえるでしょうか?


先程、私は昨今の情勢は自然災害とも言える、 と書きました。 そう考える理由は、 人知ではどうしようもないレベルに至ってしまったからです。

皆さんはドイツの哲学者イマヌエル・カント(1724-1804) をご存知でしょうか?

その中の考えを今回はシェアしたいと思います。 カントは『実践理性批判』のなかで、 感性と悟性という認識を定義しました。

また、ア・プリオリ(先天的に与えられたもの)に 自然法則を取り入れています。


自然法則とは、太陽が東から昇る、月が満ち欠けるといった、 動かざる法則です。


カントは自然界に自然法則があるのだから、 人間界にも同じような法則があっても不思議ではないと 位置づけます。


例えば、「困っている人を助ける」というのは、 人間の道徳的な法則だ、と言って、 いやいや、困っている人を助けるのは道徳的ではないことは 論証できないですよね。


こうした道徳的法則をカントは「実践理論」と名付けました。


しかし、人間は以前は天動説を信じていましたが、 今は、地動説が事実となっていますよね。


このように、自然法則も道徳的法則も、学習や経験を 重ねていくうちに、ある点に一致していくわけです。


自分の行動に対しても、道徳的に正しいと思うことを、 学習しながら、経験していくと、 周りの環境や人々に左右されず、自分の信念になります。


そして、自律を達成した時に、人間の信念は 道徳法則と一体になると、カントは考えました。


人間が学習を積み重ねることで、地動説が理解できるようになり、 そのように真理を理解できるレベルになれば、 人間も、自分の信念や理想が理解できるようになり、 その信念は道徳法則に一致してくる。


つまり、自律した人間が集まることで、理想社会が出来るとも カントは考えました。


長々とカントの考えについて書きましたが、 私の伝えたいこは、皆さんに伝わりましたでしょうか? コロナウィルスも、人間が学習を重ねれば、 いつかは解明されます。


そして、それに伴う人間の行動は、 皆が信念をもって行うことで、理想的なものになり、 一体化するということです。


今は情報が足りません。 また、情報が正しいのかも分かりません。 しかしながら、自分の道徳心に問うて、 行動することを続けることが、 私達に今求められている事なのではないかと思います。


KIYO


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