昨日、外国語映画として
初のアカデミー作品賞を受賞した
「パラサイト」を観てきました。
良く、黒澤明監督と比較されることがありますが、 確かにそうだなぁ、と感じる点もありました。
象徴的なシーンに関しては、
スクリーンいっぱいに美しく描く。
それが、美しいシーンであれ、
小さなシーンであれ、
残酷なシーンであれ、 滑稽なシーンであれ、
大切なターニングポイント、
物語に意味があるシーンは
スクリーンいっぱいに美しく。
そして、徹底的に両家族を
対象的に描いてましたね。
なにもかも、対照的。
そして、特筆すべきはテンポの良さ。
プランが実行されるシーンも、 クスっと笑えるシーンも、 酷なシーンも、 全部がマシンガンのようにやってくる。
だから、息つく暇もなく、
映画に吸い込まれます。
そして、貧富の差という現実を 笑えるようには書いてはいるけれど、 その事実から逃れないという、
事実を残酷に描いている。
どんなに夢見ても、 どんなに富裕層に入り込んでも、 この格差は人生に浸み込んでいて、 逃れることが出来ない。
残酷な現実。
現代社会への問題の提起でもあり、 残酷なメッセージでもあると思いました。
とにかく、あっという間に観終えてしまい、 後味が悪いという人もいるけれど、 私は、強いメッセージを受け取り、 良い映画。 美しい映画。 面白い映画。 強いメッセージのある映画。 だと思いました。
是非、今は映画館に行くのも
ためらわれるかもしれませんが、 除菌ウェットティッシュとマスク持参で、 映画館に行かれてみてください。
KIYO
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